1月 2019Archive

ビッグデータ

地図作成においてもビッグデータの活用が進んでいます。国土地理院は2017年、民間業者と協定を結びました。地図の精度を上げ、登山客に役立つ情報を提供するためとしています。

実際、2018年には日本アルプスや屋久島の登山道が修正された地図がオンライン上で公開されました。これまでの地図製作は実見の測量に依拠していましたが、手間と費用が無駄ではないかとの指摘が寄せられていました。

また当該企業はGPSを通じて登山客の移動経路をデータ化しており、そのデータを解析することで、これまでの地図に不正確な部分があれば修正できると考えていた地理院としては、見通し通りの修正を叶えることができたのです。

登山道は天候や人為的な理由で、ルートや細部の情報が日々変わります。仮に雪崩や土砂崩れのような不測の事態が生じたとしても、ビッグデータを利用することで瞬時に地図を更新することができるようなりました。但し「スモールデータ」しか集まらないような箇所、すなわち登山客の少ないところは分析すること自体が難しく、今後の課題となりそうです。

確かにビッグデータの活用には上述したようなメリットがあります。しかし、しばしば問題視される「監視社会」を形成することにもなりかねず、メリットとデメリットを天秤にかけ、きちんと吟味する必要はあるでしょう。

政府と民間とが個人情報を介して協力し合うのは気味の悪いことでもあり、GPSで登山客の一挙手一投足が探索できるという事実を軽んじることはできません。今やビッグデータの活用は急増しており、地図製作以外にも消費活動を中心に、我々の行動は監視されています。

一般市民としてどう受け止めるべきか難しく、需要に応じた商品やサービスを効率よく提供してくれる一方、内心まで覗き見られているような心地の悪さを感じた人も少なくないはずです。プライバシーに関しては今後の課題と言えるでしょう。

衛生のモニタリング

今では人工衛星のモニタリングは間断なく行われています。衛星が発信する電波を捕らえると、その情報から、好きに選んだ地点の位置やそれらの地点間の距離を知ることができます。

仕組みは単純で、衛星を頂点にした三角形が、正に三角測量のそれに該当します。一つの頂点が宇宙にあるということは、地点間の距離がどれほど長くても測れることを意味します。この仕組みを利用すれば、色々な測り方が可能です。

応用例としては、複数の衛星を活用して、より正確に算出することができます。地上を頂点とした三角測量に当たるので、条件が整えば標高を測ることもできますし、移動物の移動の模様をリアルタイムで知ることもできます。衛星の電波を受信する機械も深化しており、スマートホンやカーナビとして、利便性の高い日常生活の中に溶け込んでいます。

こうした測量の進化のスピードは、将来のダイナミックな測量を期待させます。地球の測量はもちろん、地球以外の天体の観測です。既に20世紀の時点で、我々は太陽系の天体を測量することに成功しました。昔から地球以外の天体に対してロマンを抱いてきた我々は、命の危険を顧みず、米ソを中心として宇宙の探索が進められてきました。

ソ連が最初に月の裏側を撮影してリードすると、アメリカは月の軌道をめぐらせながら、天体研究に有用な写真を撮影してきました。月面に関してはそれだけで十分な情報が得られましたが、残る天体は米ソにとっても未知のものです。次は火星かと噂されていますが、火星は決して身近な天体ではありません。優れた望遠鏡で覗いても、粒ほどにしか見えません。加えて地球に接近近付くのが2年に1度のペースであり、科学者以外は写真でしか拝めないものです。