正位置図

正位置図

主題図の分類として、同縮尺の地図を作成難易度順に並べると、難しい順に正形状図、正位置図、正範囲図となります。ですから縮尺が小さくなればなるほど正形状図を作成できる可能性は小さくなり、仮に作成できても精度が低くなることは避けられません。例えばヨーロッパの農村を地図にした場合、1万分の1程度の縮尺であれば、農地や建物を描き入れることができますが、5万分の1ともなると、正形状図の体を成さない可能性が高まります。畑や森林のような広大な土地は何とか正形状で示すことはできても、農家の実際の形状までは反映できないのが普通です。そこで、形状まで表現できない農家をどう表現すればよいのかが課題になりますが、結論から言えば、正確な位置を示すことが精一杯です。この「正確な位置を示す」ことを目途とした地図を、正位置図と呼びます。正位置図から農家の形状までは読み取れませんが、大農家なのか小農家なのか、農家の近くに何が広がっているのか等は読み取れます。こうした情報から、ヨーロッパの農家の屋敷の近くには草地が多いことが分かったり、大農家には水濠が設置されていることが理解出来たりするのです。

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